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赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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51:悪戯は暗くなってから

こないだ言ってたハロウィンのやつですよー。
あとトトルが少し報われたりそうでなかったり。
まぁどうぞ。




「にぅー・・・とぉ、りっく?」
「違う。トリック、だ。」
「とりっく?」
「そうだ。次は、オア。」
「おあ!」
「よし最後、トリート。」
「とりぃと!」
「全部繋げて。」
「とりっく、おあ、とりーと!」
「よし完璧だ! 後はそのままユーリに言ってくるんだ!」
「ん」
朝からククルに教え込んだ努力がやっと実を結んでくれた。
後はこのままククルがユーリにあの言葉を言えば・・・


『ユーリ! とりっくおあとりーと!』
『え? 何だいきなり?』
『ハロウィン!』
『あー、キーツさんが言ってたやつか。確かお菓子を上げないとイタズラされちゃうんだっけ?』
『ん!』
『参ったな・・・今お菓子持ってないんだよ。ごめんな。』
『じゃあイタズラ!』
『しょうがないな・・・どんなイタズラなんだ?』
『えっと、えーと・・・』
ククルはまだイタズラの意味すら分かってないから、どうして良いかも分からないだろう。
そこですかさず出て行って・・・
『勿論メイド服に仮装してイタズラだ!』
『・・・何でお前がそこで出てくる。というか子供を自分の欲望のだしに使うな!』
『そんな事無い。ククルだってメイド服を着たユーリが見たいだろう?』
『え? んー・・・見てみたい。』
『え』
『トトルが、ユーリのメイド服すがたはすごいって。だから、見てみたい!』
『う・・・! そんな汚れの無い瞳で・・・!』
ユーリはククルのお願いには弱いから、こうまで言われたらきっと断われないだろう。
『これはもう着るしかないな! さぁ! 元はと言えばお菓子持ってないユーリが悪いんだ! さぁ!』
『・・・くっ、わかったよ! 着るだけ! 着るだけだからな!』
しかし着せてしまえばあとはこちらのものだ。
後はこの間のように・・・


「ふへへ・・・」
おっと、思わず涎が。
ユーリのメイド服姿があんまりにも久しぶりなものだから、想像だけでにやけてしまった。
しかしそれももうすぐ現実になる。
物陰からククルがユーリに近寄っていくのを見守る。
全てはお前にかかっている・・・頼むぞククル!
「ユーリ! ユーリ!」
「お? どうした?」
よし、そのまま行くんだ!

「とりっくおあとりーと!」

行ったーーー!!!

「あぁ、ハロウィンな。はい。」
「わーい!」


・・・あれ?


「な・・・なん・・・あれぇ・・・?」
「トトル? どうしたんだそんな魂抜かれたような顔して。」
「お、おか・・・お菓子・・・なんで・・・?」
「あぁ、さっき帰りにキーツさんに会ってな。学校で皆に配ったお菓子貰ったんだ。ほら配った時ククル風邪で休んでたし、あとガランとかアイルー達の分ってことで。」
「ニャ!? オイラ達の分も!?」
「ニャー! 嬉しいニャー!」
「別に慌てんでもやるって。ほら。」
「えーでも俺普通のお菓子食えない・・・。」
「ガランの分は砕いた鉱石と砂糖を混ぜた飴玉だってさ。これなら大丈夫だろ。」
「おー! キーツ分かってるー!」
「・・・」
「おいトトル、何時まで呆けてるんだ? お前の分も一応あるぞほら。」
「あ、あぁ・・・ありがとう・・・。」
「・・・もしかして、イタズラの方がよかったのか?」
「いっ!? いや! そんな事無いぞ!?」
図星だけど、ばれたらすごく怒られるので必死で首を横に振る。
だがユーリはじっと目線を外さず、こちらを見てくる。
ば・・・ばれた・・・?
そう思ったが、ユーリは何も言わずククルに向き直る。
「ククル」
「ん?」
「お菓子食べたら歯はちゃんと磨くんだぞ。後、明日は朝から学校があるから、早く寝て寝坊しないようにな。キーツさんにちゃんとお礼言わないと。」
「・・・ん。」
「ガラン」
「うん?」
「こないだ行った狩場で、かなりいい鉱床があったぞ。」
「マジで!?」
「けど遠いからなぁ・・・今から行ったんじゃ日が暮れるし、明日の朝一で行ったらどうだ?」
「おっけー! ありがとうなユーリ!」
「コタロー、トウマ」
「ニャ?」
「何ですか旦那さん?」
「明日の朝市でセールがあるみたいだから、荷物係よろしく。」
「了解だニャー!」
「それじゃそれに備えて早く寝るニャー!」
・・・えぇと・・・これは一体・・・?
「ユーリ・・・?」
「だから、前にも言っただろ。」
呆れ顔でユーリは言う。
「言ってくれればどうにかするって。」
「それはつまり・・・その・・・?」
「・・・ま、イタズラは暗くなってからが定番ってことで。」
「・・・ユーリ!」
「おわっ!? いきなり抱きつくなっての!」


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コメント

可愛いなぁトトル…そしてちゃんとトトルの事考えてる旦那さんがまた…おっと、思わず一人でにやけてしまいました…
こういうのってコメントか拍手…どちらからお送りする方がいいんですか?前回何も考えずにコメントで送ってしまいましたが。

  • 2008/10/30(木) 23:52:46 |
  • URL |
  • kei #VigCwx8I
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