赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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50-1:蝙蝠の悪知恵(前編)

よくよく考えたら童話とかだと蝙蝠って頭が良くて狡賢いよね・・・?
ってことを今さっき思い出したのトトルさんに無い知恵振り絞ってもらいました。
まぁどうぞ。




あまり自分では認めたくないけれど、最近じゃよほどのことではない限り驚かなくなってきた。いちいち驚いてたらとてもじゃないがトトル達とは付き合ってはいけない。
かと言ってそれに慣れきっている現状を、やはり認めたくはない。
といった感じの事を常々思ってはいるのだが・・・
「・・・お泊り? ククルが? アンナの家に?」
「あぁ。」
やはり突拍子の無いトトルの提案にも、そこまでは驚けなかった。
驚きよりもまず、「何で?」という言葉が口に出る。
「まぁアンナの家なら特に問題は無いだろうけど・・・あっちの都合も聞かなきゃいけないし、それにどうしてそんな急に?」
「・・・え、えぇと、それはその・・・子供の・・・自立心?を、養う為に・・・」
「何だそのカンペ棒読みは。」
「あぁ!?」
思いっきり目の前で広げている紙切れを取り上げると、そこには綺麗な文字でQ&Aの一覧が書き記されていた。
・・・ん?
「これ、コウライの字じゃないか。」
コウライはずっと前からアンナの仕事を手伝っていたせいか、変異体だというのにとても綺麗な字を書く。以前見せてもらった時は、それでいたく感心したものだ。
一方、トトルやガランに至っては、読む事は出来てもマトモな文字は書けない。きちんと教えれば出来るのかもしれないが、ここで生活する分にはそこまで不可欠じゃないから、結局教えないままずるずる来ちゃったんだよなぁ・・・。
と、そんな事は置いといて・・・
「もしかして、お泊りしようって言い出したのはコウライなのか?」
「・・・コウライは、男の子も欲しいって言ってた。」
ははぁ、そういうことか。
つまり今すぐ二人目ってわけにも行かないから、言葉は悪いけどククルを貸してくれと。
「んー・・・まぁそういうことなら、いいかもな。」
普段からアンナやコウライにはお世話になってるし、トトルがさっき言った様にククルにもいい経験になるかもしれない。
幸いアンナ達の家はすぐそこだし、何かあってもすぐ駆けつけられる。
一晩や二晩くらいなら問題ないだろう。
「ホントか!?」
「でも、問題はククル本人だな。行きたがらないかもしれないぞ。」
「それなら大丈夫だ! なぁククル!」
「・・・・・・・・・うん。」
「おいすごいぶすくれ具合だぞ。」
ククルは絵に描いたような不機嫌ぶりだった。
尻尾も元気なく垂れ下がってるし。
「嫌がってるのを無理矢理行かせるのもなぁ・・・。」
「アンナと、コウライ、やじゃない。でもコウラン怖い。」
「だよなぁ・・・。」
毎回遊んで怪我するくらいだもんなぁ。
「う、うぅ・・・! だから、もしちゃんとお泊りできたら、一週間デザートの果物やるって約束したじゃないか・・・!」
「そうだけど・・・」
「おいこら子供を物で釣るなよ成体ナルガクルガ。」
「と、とにかく! そういう訳だからククルを預けてくる!」
「あ、ちょ!」
止める暇もあらばこそ、持ち前のスピードでトトルは瞬く間に行ってしまう。
「あーもー・・・何なんだよ一体・・・。」



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