赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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39:子供の強さは諦めない強さ

何故か続いてしまってるこないだのあれです。
まぁどうぞ。




「・・・よし、全員揃ってるな?」
「ニャニャー・・・OKだニャ。」
「それじゃこれから最終的な打ち合わせを始めるぞ・・・いいか? この作戦は誰か一人が欠けたらそこで失敗だ。全員で生還すること、それだけが唯一の成功条件だ。」
「わかってる・・・皆、生きて還ろう・・・。」
「ニャー・・・作戦開始は予定通り明日の朝でいいのニャ?」
「色々考えたけど、やっぱりそれがベストだろ。後は手筈通り各自の役目を果たせばいい・・・もう後には退けない。皆、覚悟はいいな?」
「あぁ・・・。」
「ニャー!」
「ニャニャー!」
「よし、それじゃ明日の朝、決行だ!」





「ユーリ、起きてくれ。」
「・・・ん? ん~・・・」
体を揺さぶられて、意識が段々はっきりとしてくる。
あー・・・もう朝か・・・最近夜明けが早くなってきたな・・・。
しかしトトルの方が早く起きるなんて珍しいな、大抵俺が起こさないと起きない・・・の、に・・・
「・・・すまん、まだ寝ぼけてるみたいだ。寝直す。」
「・・・? 何言ってるんだ? それより朝飯ができたから早く来いってトウマが」
「寝直す。そして全て夢だったと忘れる。」
そうだ。これは夢に違いない。

朝にメイド服を着たトトルが起こしに来るなど、夢でなくてはならない。

つーかなんだあのメイド服、いやにキラキラしてるぞ。
まさかこないだトトルが言ってた七色メイド服ってあれのことか?
いやそもそも何でトトルがあれ着てるんだ? この前言ってた事を本気にしたのか?
布団の中に潜り込み、ぐるぐると考えを巡らせるが、明確な答えなど出よう筈もない。
「・・・ユーリ、とにかく出てきてくれ。トウマが待ってる。」
しかし飛竜の馬鹿力ですぐさま布団をひっぺがされ、俺はそのまま台所へ連行される。
「あの、トトル? 一体これはどういう」
「ニャー! 旦那さん遅いニャ! ささ、もう朝食の準備が出来てるから早く食べるニャ!」
「コーヒーは如何かニャ?」
「それとも紅茶にするか?」
台所にはアイルー二匹とガランも居て、やはり何故かメイド服だった。
そしてその格好らしく、甲斐甲斐しく給仕をしてくれる。
・・・これはあれだろうか? 変異薬の影響で皆頭がどうにかなってしまったのか?
「ところで旦那さん、朝食の後の着替えはどうするニャ?」
「・・・は? あぁ別に何時もの服で」
「何時もの服ニャね! それならもう用意してあるニャ! ほら!」

・・・どう見てもメイド服です。本当に(ry

うん、訂正。
こいつら変異薬がどうこう以前に、馬鹿だ。
「おい。」
「ニャ!? まさか朝食の前に着替えるのかニャ!?」
「それならオイラが手伝うニャ!」
「あっずっりぃ! なら俺も俺も!」
「だめだ! ユーリは俺のつがいなんだから俺が!」
「やかましい。全員一列になって正座しろ。」

そこから二時間ほど説教をし、どうしてこんな事をしたのか一応聞いてやった。

「・・・つまり、この間の作戦が上手く行かなかったのは戦力不足のせいで、皆でやれば行けると思ったわけか。」
「あとラジーが、『自分だけが違う格好で居ると、落ち着かなくなるのが人間の心理だから、そこを上手く突くのよ!』って教えてくれた。」
ラジー何してんのラジー。
つーか・・・
「そのメイド服もまさかラジーが・・・?」
「『こないだ入った布がまだ沢山あるから、ついでに全員分作ってあげる』って作ってくれたニャー」
「ラジーには感謝しきりだニャー」
いやいやいや、ついでで作れる量じゃないだろこれ。
本当に何やってんのラジー。
「そ、それでユーリ・・・少しは着る気に」
「なるか。」
「そんな・・・!」
「あんまりだニャ! 旦那さんは鬼だニャ!」
「全員頑張ったんだからちょっとくらいいいじゃんかよー!」
一斉に巻き起こる大ブーイングに、流石に俺も耐えられなくなってきた。
「あーもーうるせぇ!! お前ら表に出ろ!」
「ニャ!? まさかそれって・・・」
「『着替えるから外で待ってて・・・』ってことニャ!?」
何でそうなる。どこまでポジティブシンキングなんだお前ら。
・・・いや待てよ
「・・・そうだなー、着替えるとしたら、外に出て貰わないとなー。」
「わかった! すぐ出る!」
「ニャ! トトルが凄い速さで外に!?」
「さては一番に見せてもらうつもりだな! そうは行くか!」
「あ、そうそう、俺がいいって言うまで入ってくるなよー。」
「OKだニャー!」





その後、奴らが家に入れたのは、8時間近く経ってからだった。



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