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赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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29:他に守るべきものはいくらでもあるだろうに

お待たせしました。
ふみあきから許可を貰ったあのネタです。
しかし本当にしょうもない。まぁどうぞ。





「ニャ! そうかこれだニャー!」
「どうしたニャコタロー?」
「トウマ! これでトトルから旦那さんを奪還できるニャ!」
「ほ、本当ニャ!?」



朝、やけに騒がしい物音で目が覚めた。
何事かと起き上がってみると、壁という壁に棘が刺さっている。
ベッドの横では、毛を逆立てて思い切り威嚇体勢に入ってるトトルが。
・・・何だこれ強盗でも来たのか?
「ニャー! ターゲット覚醒! 作戦は失敗だニャ! 撤退! 撤退!」
「了解だニャー!」
どたどた足音を立ててコタローとトウマが部屋から出て行く。
えーと・・・何? 朝から何なのこれ?
「トトル・・・? 何があったんだ?」
「あの二人がユーリに何かしようとしてたから、ユーリを守ったんだ。」
あ、そういや今ターゲット覚醒って言ってたし、俺を目標にして何かしようとしてたのか・・・まぁそれはそれとしてとりあえず
「この壁一面の棘はどうしてくれるんだ・・・? 壁にかけておいた服もズタズタだぞおい・・・!」
「ひっ! やっ、いっ、痛い痛い! ご、ごめんなさい! だから尻尾は・・・!」


軽くトトルにお仕置きしてから台所の方に行くと、すでに朝食の用意が出来ていた。
「あ、旦那さんおはようございますニャー! ささ、冷めない内に召し上がってくださいニャ!」
「おいトウマ、お前さっき俺に何を」
「ニャニャ!? そ、それよりもほら、早く朝ご飯を・・・」
怪しい。どう見ても怪しい。
俺は訝しがりながらも席に着き、スープに口を付けようとした。
「・・・。」
「・・・おいトウマ、そんなにじっと見られると食べづらいんだが・・・。」
「ニャ!? そ、それは失礼しましたニャー!」
「・・・ん? このスープ何だか変な匂いがするぞ?」
「ニャニャ!? そ、そんな筈ないですニャ! あの薬は無味無臭で」
「薬?」
「ニャニャニャ!? な、何のことですかニャー!?」
・・・ここまで来るといっそもう哀れではあるが、容赦するつもりは無い。
「これ、ちゃんと味見したのか?」
「そ、それはその・・・」
「じゃ今からでもしてくれないか? まさかキッチンリーダーのトウマが、味見もしてないものを出す訳には行かないもんな? さぁほら」
スプーンですくったのを無理矢理トウマの口に突っ込む。
「にゃうっ!? あ、あつっ! あつひっ! ンニャアアアァァ!」
「おー? どうしたんだー? まるで麻痺状態みたくなってるぞー?」
「ひ、ひど、にゃにゃにゃにゃ」
予想通り、料理に一服盛ってた訳か。
さてトウマがこうなった以上、こんなことしてる理由はコタローから聞き出すしかないな・・・。
まだ家から遠くには行ってないと思うんだが。
「旦那さん覚悟だニャー!!」
「うぇ!? うわっ!?」
後ろからいきなり飛び掛ってきたコタローに、俺は思わず声を上げる。
「やっぱり端からこうすればよかったニャー! さぁまず第二位の乳首から・・・!」
「ちょ、こら! どこ触ってんだ!? っこのぉ!」
「ニャー!!」
胸をいじってくる手を掴み、体ごとコタローを床に叩き付ける。
所謂一本背負いである。
そしてそのまま腕を捻り上げ、身動きできないよう押さえ付けた。
「さぁどうしてこんなことしたのか吐いてもらおうか・・・!」
「いっ、痛っ痛いニャ! 降参! ギブ! ギブだニャー!!」


その後、トウマも薬の量が少なかったせいですぐ回復したので、二人合わせて居間に正座させ、俺はその正面に座って尋問を始めた。
「で、何でこんなことをしたんだ?」
「ええと、その・・・ニャー・・・」
「実は・・・旦那さんにチューしようと思って・・・。」
「・・・は?」
それで何で寝込みを襲ったり一服盛ったりする話になるんだ?
いやそれ以前に何故にチュー?
「こないだ読んだ雑誌にこんな記事があったのニャー。」
そう言ってコタローはその雑誌のページを見せてきた。
何々・・・『男が守りたい場所ランキング』?
三位が尻の穴で、二位が乳首で、一位が唇・・・?
・・・何だこれ・・・。
「これ見て思ったのニャー。旦那さんの唇を奪えたら、旦那さんをオイラのものに・・・ハァハァ」
「いやいや無い無い。それは無い。」
思わず突っ込む俺に、しかし二人は鼻息も荒く反論してくる。
「だって実際チューしてるトトルだけには優しいニャー!」
「そうだニャ! 他の二つは許しても、唇だけはトトルにしか許してないニャー!」
・・・言われてみれば確かに、キスだけはトトルとしかしてない。
いや他の二つを全員に許したのもそもそも大問題なのだが、今はややこしいので横に置いといて。
「あのな、それはそうだが、別にキスだけでトトルのつがいになったわけじゃないぞ?」「ニャ? じゃあ何でだニャ?」
・・・あれ? 何でだっけ?
「・・・ユ、ユーリ・・・部屋の片付けやっと終わった・・・。」
「お、おーご苦労。」
ちょうどいい所に来たトトルを、俺はじっと見つめる。
「ユーリ? どうしたんだ?」
「ん~・・・あ、そうだ! これだ!」
「うあぅっ!? あ、ちょ、ユーリ・・・!」
「この根元のふわふわが決め手だったな、うん。」
はー・・・やっぱトトルの尻尾は何時でももふもふで触ると落ち着く。
「ニャー!? そ、そんな・・・! もふもふやふわふわ具合でオイラ達アイルーが負けるなんて・・・!」
「やーお前らのも相当いいんだけど、トトルのが一番手に馴染むというか・・・。」
「ユーリ・・・っ! も、そんなにされたら・・・んんっ!」
「あぁごめんごめん、やりすぎた。」
「ま、負けられないニャー! こうなったら旦那さんをメロメロにするくらいもっともふもふになってみせるニャー!」
「まずは毛繕いを一日3セットだニャー!」
何か妙な方面に情熱を燃やし始めたな・・・。
まぁこれでちょっとは大人しくなってくれるといいんだが・・・。
「お、二人ともこんなとこに居たのか! 今日は何して遊ぶ?」
「ニャ!? ガランちょっと待、ニャー!?」
「せ、せっかく整えた毛並みがー! ニャニャー!」
・・・最近すっかりオチ要員になったなぁガラン。


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