赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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25:独り身同盟

この辺で適当な小話なんかをですね。
しかしこのネタ書いてて胸が痛くなるのは何故だろう・・・。
まぁどぞ。




本当に、始まりは何気ない一言だった。


「あー寂しいわぁ。私だけが独りじゃないのよー。」


「こらトトル寝るなら歯ぁ磨かないとまた虫歯が・・・あ、ごめん、何の話?」
「だーかーらー! この村のハンターで私だけが独・・・フリーだって話よー!」
「は、はぁ・・・。」
杯と共に熱弁を振るうラジーに、俺は思わず気圧される。
狩りの後、思ったより遅くなってしまったので集会所から俺の家へ飲み場所を移し、トトルが疲れのあまり机で眠り始めた時、ラジーがそんなことを言い始めたのだ。
「ユーリはトトルがいるでしょ? アンナとコウライは子供まで出来ちゃったし、あろうことかアーヴィングにまでキーツがいるし!」
「いやあの・・・アンナとコウライ以外は関係無いんじゃ・・・?」
「あるわよ! ユーリたちもあー君たちも、いっつもべたべたしちゃってさ!」
「い、いやそんなにべたべたなんてしてないような・・・。」
「してるから! 無茶苦茶してるから!」
「ラジー・・・もしかしてもう酔ってる?」
「酔わなきゃやってらんないっつーの! 今日の狩りでもべたべたしてたじゃない! チューまでしちゃって! いやむしろベロチューまでしちゃって!」
「ぶふっ!! べ、ベロチューって・・・! あ、あれはそういうんじゃなくてですね・・・。」
俺は思わず敬語になって反論してしまう。
あれは枝で頬を引っかいたと思ったら、いきなりトトルが舐めてきて・・・!
「そういうのじゃなきゃどういうのよー!? 私がフリーなの知っててあんなことするなんてひどいわあんまりだわ! だから罰として二人の夜のあれこれを白状しなさい! 今ここでさぁ今すぐ!」
「ラジー落ち着いてラジー! 前後にまるで繋がりが無いよ!」
「ニャニャー。お酒とおつまみの追加持ってきたニャー。」
「いいとこに来たわトウマ!」
「ニャー!?」
首根っこを掴まれいきなり座らされるトウマ。
「い、いきなり何するニャー?」
「ちょっと最近のこの二人どう思う? べたべたしすぎじゃない?」
「・・・確かに、正直言うと、かなり・・・」
「トウマお前もか!?」
「この際だからはっきり言うニャー! ちょっと貰いますニャ!」
俺のコップを引ったくり酒を一気に呷ると、トウマは立て板に水の調子で喋り始めた。
「前から言ってるけど、旦那さんはオイラ達アイルーをないがしろにし過ぎですニャー! オイラやコタローがガランに弄ばれてる時でも平気でトトルとイチャイチャイチャイチャ・・・! この間なんてひ、ひ、膝枕まで・・・!」
「いやあの、あれは耳掃除を・・・。」
「ニャ、ニャー!? 耳掃除!? 聞きましたか奥さん耳掃除ですって!」
「聞きましたわ奥さん! 畜生このバカップルめ爆発しろ!!」
「何か楽しそうだからオイラも混ぜて欲しいニャー!」
「あーもう混ざれ混ざれ!」
「ちょ、コタローまで!?」
「奥さん奥さん! こないだなんてこの二人、伝説の『はい、あーん』をやっていましてよニャー!」
「何よ何よ、何が『い、いやそんなにべたべたなんてしてないような・・・。』よー! しっかりやることやてんじゃないのこのー!」
「お、おねが・・・もう勘弁して・・・恥ずかしくて死にそう・・・!」
「あ、そういえば他にもこんなことが・・・」
「今日はもう洗いざらいぶちまけろ!」
「う、うわあああああ!!」


結局その日は夜が明けるまで槍玉に挙げられたのだった



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