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赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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23-3:何時までも子供と思うなよ(後編)

一応最後なんですがー・・・
今までの中で一番酷いオチだわこれ。
まぁそんなんですがどうぞ。




「えー、とゆーわけで、俺の脱皮を祝って乾杯!」
『かんぱーい!!』
「あ、あっるぇ!?」
「おいおいどーしたんだユーリ? 俺の脱皮祝ってくんねーの?」
「い、いやいやいや! おかしいだろ! すっ飛ばしすぎだろ!」
感動的な脱皮のシーンは!?
つーか今までの溜めは何だったんだ!?
「まぁまぁいいじゃないの。無事終わったんだから。」
「あ、ラジー。いやでもね・・・。」
「ユーリさんユーリさん。何やら立て込んでるとこを申し訳ないですが、ガラン君の抜け殻はまだ持ってますかな? 是非とも貴重な資料として保管したいのですが・・・」
「先生! そうだ先生! 先生も脱皮の場に立ち会ってましたよね!?」
「え、えぇ・・・ついさっきのことですからな。」
「その時のことを詳しく!」
「そう言われましてもな・・・」


先生がぽつぽつ話してくれたお陰で、俺の記憶も段々蘇ってきた。
そう、脱皮はガランが眠ってからすぐ始まったのだ。
そして・・・

「・・・っんん~・・・あ、おはよー。」

終わったのだ。僅か30秒ほどで。

「・・・はい?」
はっきり言って、拍子抜けどころではなかった。
脱皮と言うくらいだから、てっきり蝉の羽化みたいに何時間もかけてゆっくりと行うのかと思ったら、まるで卵のからを剥くみたいにぺろっと表皮を脱いで、それで終わってしまったのだ。
先生が言うには、脱皮中はとても無防備だから、なるべく手早く終わらせるように進化したのではないか、との事だったが・・・。


「あー・・・思い出してきた・・・あんまりにもあんまりだったから、ぽかーんとしてたら何時の間にか宴会になったんだ・・・。」
「ひっでー! 俺ユーリのために頑張って脱皮したのにさー!」
「あーうん・・・何かもう色々ごめん・・・。」
そして当のガランは、古い皮を脱ぎ捨てた直後はやや白っぽい肌だったが、空気に触れて肌の色も普段通りに落ち着いてきている。見た目や背丈も前に比べてやや大きくなった。
「ま、許してやるぜ! 何たってユーリのお陰で脱皮できたようなもんだし!」
「はは・・・まぁとにかくおめでとう。一歩大人に近づいたな。」
「おう! けどちょっと残念だったな。この脱皮でトトルかユーリくらいまで大きくなると思ったのにさー!」
「いや、流石にそれは無茶ってもんだろう・・・。」
まぁ何はともあれ、無事こうして脱皮できたのだし、お祝いするのも悪くないだろう。
すぐに背を追い抜かれちゃ家主としても寂しいものがあるし、ちょっとづつでいいから内面も成長してくれるといいんだが・・・。
そんなことを考えていると、ラジーがとんでもない爆弾を落としてきた。
「あ、ところでユーリ、さっきガランから聞いたんだけど」
「ん? 何?」

「ガランに向かって『俺がしっかり責任持って、お前を剥いてやるよ!』って言ったって本当?」

「ぶふぅ」
ちょっ、何を言ってるんですかラジーさん!?
「本当だぞー。現に剥いてくれたし。」
「ガラン! 変な言い方するな! 『皮』って単語が抜けてる!」
「皮って・・・え? え? ユーリさんとガランさんてそういう・・・!?」
「ああああぁぁ! キーツさん! 誤解です! 誤解ですから!!」
「ゆ、ゆゆ、ユーリ! 俺にだってそんなことしてくれなかったのに・・・!」
「ややこしくなるから余計な口挟むなバカ蝙蝠!」
「ニャー! 旦那さんどうしてオイラを無視してガランやトトルばっかり・・・!」
「酷すぎるニャ! あんまりだニャ!」
「だって俺脱皮終わったらユーリとつがいになるって決めてたもん。」
「はぁ!? あ、もしかしてさっき言いかけてたのってそれか!?」
「ゆ、ユーリは渡さない!」
「ちょ、おいコラトトル!?」
場内が騒然とする中、意外な人物から助け舟が来た。

「・・・なぁさっきから何の話だ? 剥くとか皮とか・・・あ、脱皮の事か?」

「あー君・・・! その通りだけど・・・何だろうこのKY感・・・。」
「あー君言うなっつってんだろ!」
「しょうがないわよ・・・あー君お子ちゃまだから・・・。」
「誰がお子ちゃまだ!」
「すいません・・・あー君まだちょっと世間知らずなとこがあって・・・。」
「おいこら何でキーツが謝ってんだよ!」
「お、俺はちゃんとユーリを信じてたぞ・・・!」
「うるせぇもう口きかねぇこのバカ蝙蝠。」
「何だよ皆して! 俺何も変な事言ってないだろ!?」
「うんうん。あー君は何も悪くない。何も悪くないんだよ・・・。」
「だから何だその生暖かい目は!?」

えーと、グダグダになってしまったが、こうしてどうにかガランの脱皮は終わった。
はぁ・・・何か無駄に疲れた・・・。



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