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赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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22-1:雷霆の子(前編)

正直俺はアンナさんを何だと思ってるんだろう。
まぁそんな感じですがどうぞー。




「ですから、ここのカラーリングは肌の色に合うように・・・」
「じゃもうちょい肌の露出は抑えて・・・」
「お邪魔するよー・・・っと、二人して何やってんの?」
アンナの家に回覧板を持ってくると、アンナとラジーの二人が机に色々な物を広げて話し合っていた。
紙束に筆記具にモンスターの毛皮に・・・本当に何してるんだ?
「あ、ちょうどいいわユーリ。今この二つで迷ってるんだけど、どっちがいい?」
ラジーはそう言って二枚の紙を渡してくる。
そこに書き込まれてるのは・・・ザザミシリーズとブランゴシリーズ?
けどこれザザミの方は剣士用で、ブランゴの方はガンナー用だ。
ラジーが今作ろうとしてる防具だろうか・・・?
「どっちって・・・近接で行くならザザミの方で、逆ならブランゴじゃないの?」
「あー、そういう意味じゃなくてね・・・」
「ツインテールとポニーテール、どっちがお好きですか? って感じですね。」
「そうそう! アンナナイスフォロー!」
・・・ますます意味が分からない。
「・・・えーと、別にどっちも同じくらい好きだけど。」
「どっちも!?」
「やっぱりここは二着とも作っちゃいますか。」
「えぇ! 本人の許可も下りたことだし!」
・・・うん?
「あの・・・二人ともさっきから何の話を・・・?」
何だか嫌な予感が・・・。
「そりゃあ、次にユーリに送る女性用装備の話よ。」
「トトルさんとのつがいになった記念に。」
「つー訳でサイズ測るからほら、脱いで。」
「突っ込みどころが多すぎて突っ込みきれない! ちょっ、いやっ! 来ないで!」
「ははは今更そんな生娘みたいな台詞をははは。」
「ふふ。体の隅から隅まで測ってあげますね・・・。」
「おーい、キーツがポポ肉の角煮作りすぎたから分けに来てやっ・・・うわぁ何してんだお前ら!?」
あー君ナイスタイミング!
「あー君助けて!」
「あー君言うなつってんだろ!」
「いやもう本気で助けて! 今度なんか奢るから!」
「あ、ユーリずるい! そっちがその気なら、こっちはこれよ!」
ばさりと広げられたそれは・・・フリル付きのエプロン?
「さぁあー君考えてみて! これ以外は何も着ていないキーツの姿を!」
「だからあー君て・・・何・・・だと・・・!?」
「ユーリを捕まえるの手伝ってくれるなら、これに更に鍋つかみを付けるわ!」
「・・・っ許せユーリ!」
「嘘おぉ!?」
アーヴィンにがっちりと後ろから羽交い絞めにされ、身動きが取れなくなる。
俺鍋つかみで売られた!?
「ふふ、裸エプロンに鍋つかみとは・・・流石お二人ともわかっていますね。」
「な、何言ってんだ! 俺はただ、そういやキーツが新しいエプロンと鍋つかみを欲しがってたのを思い出しただけで・・・!」
「嘘付け! 思いっきり想像したくせに! つーか離せー!」
「男は自分の欲望に正直なものよ・・・さぁて測っちゃうぞー。」
「いやあああああ!!」
最早これまでかと覚悟したその時、思わぬ制止が入った。
「あ、ちょっと待ってください。」
「ん? どしたのアンナ?」
アンナ! ありがとうアンナ!
「すいませんが、コウライを呼んで来て頂けませんか?」
「別にいいけど・・・ユーリのサイズを測ってからじゃダメなの?」
「急ぎの用件なので。」
「何? どうしたの急に?」


「陣痛が来ました。」


『・・・は?』

まさかこんな騒ぎが長い一日の始まりになろうとは、誰が想像できただろうか。


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