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赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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19-2:芽吹きの季節(後編)

お待たせしました後編です。
どうぞー。




俺は暗澹たる気持ちで、広げた衣装を睨む。
そう、誕生日プレゼントにトトルが贈ってきた、プライベートシリーズだ。
「くっそ・・・まさかまたこの衣装に腕を通す事になろうとは・・・。」
黒と白のモノトーンが際立つ、楚々としたブラウスとスカート。
これを再び着るのか・・・。
ええい、迷ってもしょうがない! いい加減もう五度目だから慣れたわ!
人として慣れたらいけない気もするが・・・。
落ち込んでも現実は変わりそうにないので、早速着る作業に取り掛かる。
前回の時の記憶があやふやだが、手順を踏んでやってみると意外とすんなり着れてしまった。
もうほとんど覚えてなかったはずなのに・・・あぁ慣れってやっぱり恐ろしい・・・。
しかし・・・前回のはラジーのお下がりだったからサイズ合ってない所もあったとは言え、今回の衣装のぴったり具合は何なのだろう・・・。
トトル・・・何時の間に俺のサイズを把握したんだ・・・。
考え出したら色々恐ろしくなってきたので、とりあえずその辺のことは頭の隅に追いやり、姿見で最終チェックをする。
・・・よし、特に変なとこは無い・・・はず。
あとはこれをトトルに見せればいいんだよな・・・?
アンナはメイド服を着てあげてとしか言ってなかったけど、着て見せて喜ばせればいいってことだと思うんだが・・・。
「トトルー・・・? どこだー・・・?」
部屋の中からそっと、廊下へ呼びかける。
大きな声を出すと他の奴らに感づかれてしまう。そしてこの姿を見られればまた面倒な事になるだろう。なのでなるべく小声で呼びかける。
「・・・ユーリ・・・? 呼んだか・・・?」
「うわっ!? お前なんで俺のベットで寝てるんだよ!?」
のっそりとベッドから起き上がってきたトトルに、俺は思わず後ずさる。
「ユーリの・・・匂いが残ってるから・・・。」
に、匂い・・・?
あ、そういえば最近近寄って匂いを嗅がれるってことが無かったような・・・。
というか、寝ぼけてるにしても何だかトトルおかしくないか?
妙にぽやぽやしてると言うか・・・。
「お、おい、しっかりしろ! ほら、お前の好きなメイド服だぞ!」
・・・正直俺の方こそしっかりしろって気分だが、とにかく今はトトルをどうにかしないと。肩を掴んでがくがく揺さぶると、トトルの目の焦点があってきた。
「気付いたか?」
「・・・え、あ、ユーリ・・・!? そ、それ・・・!?」
「あぁ、お前がこないだ贈ってくれたやつぅうおっ!?」
最後まで言い切る前に、いきなりベッドに引き込まれ、押し倒された。
は、速い・・・っ! 何時もより数倍動きが速くなってる・・・!?
「はっ、はぁっ・・・! ユーリ、ユーリぃ・・・!」
「なっ、なん・・・!? だから何なんだお前は! 少し落ち着け!」
「我慢・・・してたけど・・・もう、限界だっ!」
「ちょ、んぅっ!」
言葉どおり、抑えきれないといった調子でトトルは俺の口にキスしてきた。
いや、キスと言うよりもうむしゃぶりつくような感じだ。
目も真っ赤に光ってるし、相当な興奮状態だとすぐに分かった。
「んっ・・・本当は、こんなことしたくないけど・・・ごめんユーリ」
なら今すぐやめろ! と叫びたい所だが、今のトトルは普通じゃない。
何と言うか・・・樹海で初めて会った時みたいに、野生のモンスター特有の、凶悪な雰囲気みたいなものがあった。しかしその時と比べると今は大分その雰囲気が抑えられてるような・・・。
そこまで考えて、俺はかなり不穏な予想を思い浮かべてしまった。
キーツさんのあの妙な態度。
それにアンナのあのニヤニヤした表情。
そしてこのメイド服。
「ユーリぃ・・・!」
トトルが、思いっきり腰を押し付けてくる。
・・・うわぁ、やっぱ当たりだこれ。
「待て! とりあえず話を聞け!」
「あぅ!」
俺はこの間修得したばかりの、「両脚尻尾根元締め」でトトルの動きを封じる。
「あ、あ、ひど、ひどい・・・俺っ、もう限界・・・!」
「聞きたいこと聞いたら離してやるから・・・まぁその何だ・・・」
一呼吸置いて、あまり喜ばしくない予想を口に出す。

「トトル・・・今発情期なのか・・・?」

「はつ・・・? よく、分からない、けど・・・この時期はすごく」
「こういうことがしたくなる?」
無言でこくこくと頷くトトル。
「それを発情期って言うんだよ・・・何でそういう大事な事言わないかなお前は・・・。」
「だ、だってユーリが、あんまりこういうことしたがらないから・・・だから、嫌なのかと思って・・・我慢してた・・・。」
・・・それが今までの一連の妙な行動ってわけか・・・。
「あのなぁ・・・。」
俺はトトルの顔に両手を添え、しっかり目を見て言う。
「俺とお前はつがいだろ? だから、そういうことはちゃんと言え。・・・まぁ、その、別に嫌って訳じゃないから・・・。」
「・・・本当に?」
「本当だ。」
「ユーリ・・・!」
あぁもう本当こういう時だけ心底嬉しそうな顔しやがって。
そんなにぎゅーぎゅー抱きつかれたら苦しいっつーに。
けど、その苦しさはどこか心地よくて、俺もトトルの背中に腕を回して抱き締め返した。


「あっ、はぅ・・・いっぁ、ゆーりぃ・・・!」
「んっ、は・・・! 何だぁ?」
その問いかけの吐息にさえ、トトルは体を震わせる。
俺とトトルの体格差だと、正常位になるとちょうど俺の口先にトトルの天鱗がくるのだ。だからちょっと喋っただけで、その呼気が天鱗を刺激してしまうらしい。
「や、も、やだぁ・・・! お願いだから・・・!」
「わかるか? 中でもすごいどくどく言ってる・・・。」
わざと力を入れて締め付けると、その鼓動がより一層伝わってくる。
更に追い討ちをかけるように、爪先で尻尾の根元をくすぐってやる。
「ひぅ・・・! いっ、いんっ・・・!」
刺激の強さに涙を流すトトルが無性に可愛らしくて、俺はそっと、天鱗に口付けをする。
「やぁ・・・! あ、あぁ!」
「んんっ」
奥の方に熱いものを感じたが、まだまだトトル自身は治まりそうにない。
「はっ、はぁ・・・んっ・・・」
「トトル」
「あ・・・」
無理矢理こちらに顔を向かせて、じっとその目を見る。
「ゆ、ユーリ・・・あんまり、見ないでくれ・・・っ」
「やだ。」
「お、おねが・・・っ!」
トトルは自分のこんな顔を見られたくないのか、必死で顔を逸らそうとするが、俺はまた爪先でつついて黙らせる。
快楽に歪んで涙を流す無防備な表情に、俺はますます興奮してしまう。
・・・猛獣を調教するってこういう気分なんかな。
まぁ何にせよ
「今まで我慢させた分、たっぷりさせてやるな。」
「うっあ、ああっぅ!」





「『ナルガクルガの交尾は基本的に雌が主体となって進められ、雌の機嫌が悪い時は雄は近づく事さえままならい・・・』、ふむ、やっぱりうちの調査班は優秀ね。ばっちりだわ。」
「・・・アンナ? 何だか嬉しそうだな。何かあったのか?」
「ふふ、分かる? いい事をした後は気分がいいものね。」
「・・・何の話だ?」
「それよりコウライ、ちょっと気の早い話かもしれないのだけど」
「ん?」
「二人目、欲しくない?」
「ぶふっ」


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