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赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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2:フラヒヤビールってどんな味?

特に表示とかに問題は無さそうなので続きの第二弾




「かんぱーい!!」
杯は心地よい音を立て、その縁からは酒が零れ落ちる。
この瞬間は、狩人として最も幸せを感じるものの一つだ。
「っくはーっ! やっぱ狩りの後の一杯は堪らないね!」
一口で酒を飲み干し、更に酒を注ごうとしている彼女はラジー。
こないだのキリン装備の本来の持ち主だ。
「ユーリもほら、今日は私が奢っちゃうからバンバン飲んで!」
「え!? マジで!? じゃ遠慮なく!」
促されて俺もどんどん酒を呷る。
「あ! お姉さんガブリブロースもひとつ追加ね! もう今日は大成功だったから、思いっきり飲んで食べましょう!」

実は、ラジーと知り合ったのはいささか奇妙な縁だった。
うちの猫が彼女のキリン装備一式を色んな意味でダメにしてしまい、俺がそれを弁償する事になったのだ。
幸いにもキリンの素材は俺のキリン装備を流用すればどうにかなったので、ごく小額の手直し費用だけで済んだ。
しかし俺はまた自分の装備用にキリンを狩らねばならなくなり、ギルドの集会所でげんなりしている所で、偶然ラジーと再会したのだ。
聞けば彼女もまだキリン素材が必要とのことで、俺たちは協力してキリン討伐に向かった。
そして今、キリン討伐で大成功を収め、二人で祝賀会を開いているわけだ。

「けどラジーのお陰でホント助かったよ。俺一人じゃもっと苦労するから。」
「何言ってんの! あんだけ弓の扱いが上手けりゃ無傷で倒せるわよ! 私なんていっつも溜めた攻撃外しちゃって怪我するんだから!」
そう、ラジーは女性ハンターとしては珍しく、ハンマーを愛用している。
大抵の場合、あまり力を必要としないボウガンとか片手剣を使うのだが、彼女の体格の良さを生かすにはハンマーが一番なのだろう。
まぁ、かく言う自分も男性ハンターには珍しい弓使いなのだが。
「あ、そういえば今回ので素材は足りた?」
「あぁうん。どうにか。」
「しかし災難だったわね。まさか装備品が手違いで届いて、しかもそれをアイルーにダメにされちゃうなんて。」
「・・・う、うん・・・。」
ラジーの言葉にあの日の出来事が脳裏に浮かんだが、すぐさま頭を振って忘れる。アレは悪い夢だったんだ。きっとそうに違いない!
「でも工房もひどいわよね。いくらサイズが似てるからって男女間違えて発送するなんて・・・あ、そうだ。」
何か思いついたのか、ラジーは立ち上がってこちらに歩み寄ってくる。
「ユーリ。ちょっと立ってみて。んで手をこう広げてみて。」
ラジーは腕を肩と水平にするポーズをとってみせる。
何の意味があるのかわからなかったが、言われたとおりそのポーズを真似てみる。
「ふむどれどれ・・・。」
「うお!?」
するといきなり、ラジーが後ろから抱き付いてきた。
ちょ、胸! 胸が! 背中に!
「うわっ! ユーリ細い!」
・・・え?
「腰なんて私より細いよ! しかも胸は同じくらいある!」
「え? え?」
どうやらラジーは腕を回して体のサイズを測っていたらしい。
ま、紛らわしい真似するなよもう!
「あー・・・弓引くから胸の筋肉が自然と付いちゃうんだよ。」
「ちょっと私よりナイスバディーじゃないの! しっかりくびれてるし!」
「ぶっ! お、男にナイスバディーは無いだろ!?」
「いーや、これは由々しき問題だわ! もっと食べて肉付けなさい! 肉!」
「おいおい・・・もしかしてもう酔ってる?」
「うるさーい! 背格好が似てるとは思ってたけど、まさか私よりスタイルがいいなんて、そんなの認めないんだから! こうなったらどんどん太らせてやるー!」
ラジーは俺の取り皿にどんどん料理を盛り付け、杯に酒を注ぐ。
やれやれ・・・長い夜になりそうだ・・・。


結局その予測どおり、俺が家に帰りついたのはかなり夜も更けた頃だった。
「たらいまー・・・。」
「ニャー、旦那さんお帰りなさいなんだニャ。」
出迎えてくれたのはキッチンアイルーの一人、トウマだった。
「お酒臭いニャ、相当飲んでるニャ?」
「ははは・・・まぁねぇー・・・。」
トウマは黙って台所の方から水を汲んで来て、俺に手渡す。
一息でそれを呷ると、喉に冷たい感覚が染み渡って、とても気持ちよかった。
「今日は狩りが大成功でさぁー・・・思わず羽目外しちゃったよ・・・。」
「ふーん・・・ところで、誰かと一緒に飲んでたのニャ?」
「ん? うん。一緒に狩りに行ったハンターさん。」
「そうかニャ・・・。」
何だかトウマの表情がどこか暗い。
何でだろうと疑問に思ったが、今は疲れと眠気の方が勝ってしまった。
フラフラとベッドに歩いていく俺に、トウマは「ちゃんと防具は外すニャ!」といつも通りの注意をしてくる。
全くこれじゃどっちがご主人様かわかんねぇよなぁ・・・。
半分夢見心地のまま防具を脱いでインナーのみになると、そのままベッドにダイブ。
そしてすぐさま眠りに落ちようとした俺の耳に、台所の方から妙な音が入ってきた。
しかしそれを確認することもできず、意識は夢の中へ落ちていった。



俺は何時の間にか、暗い森の中を走っていた。
確か、何かから逃げていたと思うんだが、その何かが思い出せない。
やがてスタミナも尽きてその場にへたり込むと、どこからともなくアイルーの鳴き声が聞こえてきた。
それは反響しながら徐々に大きくなり、こちらへ近づいてくるのが分かった。

そうだ。俺は「こいつ」から逃げてたんだ!

急いで立ち上がり走り出そうとした時、足首を掴まれた。
驚いてその掴んだ手を見ると、その先には
「旦那さん、逃がさないニャ」


「うわああああああああ!!」
大声を上げて起き上がると、そこは我が家のベッドの上だった。
周囲を見回しても、いつも通りの位置にいつも通り家具があって、今見ていたものがひどく性質の悪い夢だったのだと告げていた。
「ふぅ・・・。」
全くひどい夢だった。
もうあんな目には二度と・・・ん?
汗の浮き出ていた額を腕で拭ったら、何か妙な感触が・・・。
今俺インナーだけだから、腕は肌が剥き出しの筈なのに、何故か高級な布のような感触が・・・。
不審に思って、ベッド脇に置いてあるランプに火を灯す。
するとそこに浮かび上がったのは
「お、お姉さん・・・?」
若葉色とクリーム色を基調にした、ふんわりとしたスカートのワンピース。
そう、ギルド受付のお姉さんが着ている、ヘルパーシリーズ一式だった。
それだけなら別に驚くような事は無いが、問題は、それを俺が着用していると言う点だ。
ベッドから降りて姿見で確認すると、フードからソックスまで、つまり頭から爪先まで見事にヘルパーシリーズ一式になっていた。
「ど、どうなってるんだ・・・!?」
俺はこんなものそもそも持ってないし、着替えた記憶もない。
も、もしかして俺夢遊病・・・!?
姿見の前で固まったままで居ると、後ろに人の気配を感じた。
思わず振り返ると、そこに居たのは頭にネコミミの生えた青年だった。
「コタロー・・・? いや違う・・・誰だ!?」
さっきの悪夢とネコミミのせいであのレイパーアイルーかと思ったが、顔立ちも髪の色も違う。それにちゃんと服も着ていた。藍色に渋く染められたその服は、キッチンアイルーの着ているイタマエスーツそっくりだ。
青銀の髪に薄緑の目・・・それにキッチンアイルーの服・・・。
「トウマ? お前トウマか?」
「・・・そうだニャ。」
語尾にニャが付いてるって事はやっぱトウマか。
しかし何故にトウマが? コタローと同じでネコバァの秘薬を使ったのか?
いやそれより
「まさかこれお前の仕業か?」
「旦那さん、聞いて欲しいことがあるニャ。」
いきなりずいっと顔を近づけてくるトウマに、俺は反射的に後ずさる。
「な、なんだよ・・・ってそうじゃなくてこの服は」
「それも一緒に説明するニャ。」
えらく真剣な目で語りかけてくるので、俺は何も言えなくなってしまった。
「実はオイラには、夢があるのニャ」
「夢?」
「オイラ何時か、独り立ちして自分の店を持つのが夢なのニャ!」
「・・・はい?」
「今はネコバァに斡旋してもらってる身だけど、何時か、何時かきっと・・・!」
あの、熱っぽい視線で夢を語るのは結構なんですが、この服と何の関係が・・・?
「それで、もしその夢が叶ったら、その時は旦那さんに・・・」
「え? 俺?」

「旦那さんに、その服を着て、女将になって欲しいのニャ!」

「・・・はい?」
「それで、二人で小さな店を切り盛りして」
「ちょっと待て!」
「ニャ?」
「ニャ? じゃない! 人の意思を無視して勝手な未来予想図を描くな!」
しかも人にこんな服着せて!
「・・・ニャー、本当は分かってるのニャ。そんなの無理だって。」
「あ・・・。」
やば、ちょっと言い過ぎただろうか・・・。
「こないだはコタローなんかに先を越されるし、今日だってご主人は女の人の匂い付けて帰ってきたし・・・。」
女の人の匂い?
あぁ、ラジーがサイズ測るために抱きついた時に・・・。
「だからせめてこつこつお金貯めて買った服だけでもと思って・・・。」
「そうだったのか・・・。」
でも人に勝手に着せるな。
「最初はそう思ってたニャ・・・けど実際にこうして着ている旦那さんを目の前にすると、オイラ、オイラ・・・!」
ん・・・? 何だか話が変な風に・・・。
「お、おいトウマ落ち着」
「旦那さん・・・!」
いきなり押し倒され、すかさずスカートの中に手が入ってくる。
くそっ、抵抗しようにもまだ酒が残ってて上手く力が入らない・・・!
「大丈夫ニャ、優しくするから・・・。」
「そういう問題じゃねぇ! うぁ」
ねっとりとした感触が股間に広がる。
な、何だこれ!?
「ハチミツと薬草のエキスを混ぜたオイラ特製のローションニャ! コタローと違ってオイラはちゃんと旦那さんのことを考えて」
「考えてるならこういうことすんなー!」
しかしトウマの指はとうとう穴の方まで来てしまう。
「狭いニャ・・・。」
「当たり前だ!」
「けどちょっとづつほぐせば・・・。」
「だからやめ、いっ!」
ぐちり、と音を立てて指が侵入してくる。それがやがて二本、三本と増えていき、妙な感覚が腰から生まれてくる。
「これぐらいでいいかニャ・・・でもオイラ達のは人間にはきついから・・・」
そう言って前を寛げて出てきたトウマのモノには凶悪な棘が生えていて、それを突っ込まれれば無事で済まない事は容易に想像できた。
「だから、こっちで楽しませてあげるニャ。」
こっちって・・・お前それ尻尾じゃねか!
しかしそれを突っ込む間もなく、逆に俺が突っ込まれた。
「ひぃっ! あっああぁ!」
繊細な粘膜を毛だらけの肉で逆撫でされ、凄まじい快感が襲ってくる。
触れても居ないのに、前の方はもう破裂寸前になるほどだった。
「で、こっちはオイラが・・・んにゃ、あっぁ、あああぁぁ!」
「あっあぁっんぅ!」
トウマが腰の上に乗っかってきて、自分のものがトウマに飲み込まれたのだと理解するのに数秒かかった。だが気付いてもどうすることもできず、俺は前後から来る快楽の波に声を上げるしかできなかった。
「あっ、ああぁぅ! あつっ、熱いニャ! 旦那さんっ、旦那さんんっ!」
「あぐ、んんっ!」
何度果てたのかもわからぬまま、俺は再び意識を失った。




翌朝、家の中は大騒動になっていた。
「出てくっ! もうこんなレイパーだらけの家は出てく!!」
「ニャー! 旦那さん! そんなこと言わないで! ほらコタローも止めるニャ!」
「旦那さん行かないで欲しいニャー! オイラまだ本番が・・・!」
「結局それじゃねぇか! もう帰る! 田舎に帰るっ!」
「バカコタロー! それじゃ逆効果ニャ! 第一そんなのオイラが許さないニャ!」
「何言ってるニャ! それはこっちの台詞ニャ! ってあぁ! 旦那さん! 旦那さーん!」
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