FC2ブログ

赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

69-2:ポッケポイントで朝食を(中編)

さてここで残念なお知らせです。

今回も
エロは
無い


それでは続きをどうぞ。




「ぜーっ・・・ぜーっ・・・と、取ってきた・・・ぜ・・・!」
「お、お帰りなさいっす」
あれからギルドに直行して、ポイントを手っ取り早く稼ぐにはトレジャーハンターとかいうのが最適だと聞いたた俺は、何時も使ってる武器防具を担いで早速それをこなしてきた。
「とりあえ、ず・・・三往復してきてやったぜ!」
「そんなにっすか!?」
「まぁ俺にかかればこれくらい楽勝楽勝! さぁ早速交換してくれ!」
「ではギルドカードを拝見・・・おぉすごいっすね! 10000ポイントも!」
「んじゃ全部王鎧玉と交換だ!」
「わかったっす・・・はいどうぞ!」
「いやーやぁっと食える・・・ぜ・・・」
「・・・? どうかしたっすか?」
どうしたも何も・・・雪山で道が塞がっててあちこちさ迷ったり、火山でグラビモスにちょっと焦がされたり、沼地で沢山石取れたけど食べたいのを我慢して納品したりしたのに・・・!
「二個・・・!? たったの二個だけ・・・!?」
「そりゃ一個5000ポイントっすから、10000ポイントじゃ二個っすよ」
「そ、そんな・・・!?」
あれだけ稼げば、腹一杯食えると思ったのに・・・!
俺は思わずその場に崩れ落ちる。
「あ、あのガランさん・・・? もし何だったら交換は無しにしても・・・」
「い、いや! たった二個でも俺の稼ぎで買ったんだ! 俺が食う!」
「は、はぁ・・・」
落ち込んでもしょうがない、とにかくこれが今日の昼飯だ!
涙を呑みつつ、俺は黄金色の王鎧玉を噛み砕く。
・・・こ、これは・・・!
「う、美味い! 美味すぎる!」
上鎧玉よりやや柔らかく、それでいて口の中ですっと蕩けていくような・・・! けど味はしっかり舌に伝わってきて、何ともいえない風味が口の中一杯に広がる・・・!
「こ、これが・・・! これが風が語りかける美味さというやつか・・・!」
「なんかどっかで聞いたような表現っすね・・・」
管理人さんのツッコミも何のその、俺はそのままもう一個も平らげてしまう。
「・・・~っ! 美味い!」
「はは・・・まぁ喜んでもらえたなら何よりっす!」
「よし! もっとポイント稼いでくるから、もっと沢山石用意しといてくれよ!」
「わかったっす! 何時でも来て下さい!」


それからと言うもの、毎日トレジャーハンターに出かけ、稼いだポイントで管理人さんから鎧玉を買うのが俺の日課になった。管理人さんとも何度も顔を合わせるようになって、すっかり顔馴染みだ。
「でさー、こないだなんてトトルもククルも一緒に泥まみれになって帰ってきて、もうすげぇの。 ユーリの怒りっぷりもすごかったなー」
「あははは! そりゃ見たかったっすねぇ! 親子揃って泥団子なんて!」
「だろー! もう俺も大笑いだったぜー!」
「ユーリさんの家は何時でも賑やかでいいっすねぇ」
「管理人さんも今度遊びに来たら? 皆で歓迎するし」
「そうっすねぇ・・・考えときます」
こんな風にだらだらお喋りしながら食べる鎧玉は、また最高に美味かった。


さてそんなある日、俺は今日もポイント稼ぎに向かおうと、家を出ようとした所でユーリに呼び止められた。
「ガラン、今日もトレジャーハンターに行くのか?」
「あぁうん」
「・・・そんなにポイント溜めて、一体どうするんだお前?」
「そりゃ交換して貰うんだよ、管理人さんに」
「交換? もしかして、鎧玉とかを?」
「そうだけど」
「・・・も」
「も?」
「勿体無い・・・!」
ユーリは信じられない、とでも言わんばかりの表情をしている。
「どう考えても調合で作った方が安上がりだろ!」
「けどこないだ作ろうとしたら爆発したんだよ」
「何で爆発するんだよ!? 調合の時は調合書使えって言っただろ!?」
「使ったけど爆発した」
「だから何で!? ・・・あぁもういい機会だ! しっかり調合ってモノを教えてやる!」
アイテムボックスの前まで引きずられ、そのまま調合の講義が始まってしまった。
「ほら、火を使う時はこうして・・・はい、これで王鎧玉の出来上がりだ」
「おぉー・・・手際いいな」
「まぁ結構な回数こなしてるからな」
「ふぅん・・・どれどれ」
「ってこら! 食うなよ!」
「えーでも俺自分の食べる分作る為に調合したり交換したりしてるんだぜ・・・あれ?」
「あーもー・・・食ったってどうせ美味くないだろそんなの」
「うん・・・あんま美味くない・・・」
「当たり前だ。鎧玉ってのはそもそも、工房が防具強化用に開発したもので、普通の鉱石とは全くの別物なんだよ」
「そう、なのか・・・」
じゃあ、何で管理人さんの鎧玉はあんなに美味かったんだ?
同じ鎧玉の筈なのに、こんなに味が違うなんて・・・。
「だから食うなって言ってたのに・・・」
「ごめんユーリ、調合の勉強はまた今度な」
「へ? あ、ちょ、こらガラン!」
俺はユーリの制止も聞かず、外に飛び出す。
そして管理人さんの所へ走った。


スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://akatoraairu.blog36.fc2.com/tb.php/123-194505d0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

FC2Ad

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。