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赤虎アイルー

某所で書き溜めたSSの保管庫

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69-1:ポッケポイントで朝食を(前編)

知人から貰った素敵なネタを早速形にしてみました。
まぁどうぞ。




「ひーふーみー・・・よっし、こんなもんだな!」
農場で採れた鎧石の数をその場で確認して、俺はさっそく調合書を五冊全部アイテムボックスから取り出す。ユーリの話では、調合する時にこれらを見ながらやれば、大体の調合は失敗しないらしい。
「えーっと・・・王鎧玉の作り方はーっと・・・」
地面に本を広げ、お目当てのページを見つける。
なになに・・・まずエルトライト鉱石を細かくして熱し、そこへ鎧石を入れて・・・何だ意外と簡単そうだ。確かにこれを見ながらやればすぐできるかも。
けど火を熾すのに道具がないな・・・しょうがない、さっき一緒に採れた火薬草とニトロダケで爆薬を作ってー・・・おぉ点いた点いた。でもちょっと火力弱いか? よし風をなるべく送ってよく燃える様に・・・おぉ燃える燃え・・・あれこれ燃えすぎじゃね?




「で、気が付いたら爆発してたんすか?」
「いやー爆発の瞬間て何の音も無いんだなー。音は後から付いて来ると言うか」
「・・・空恐ろしい豆知識っすね。まぁそんなに大怪我じゃなくて良かったっす」
そう言って管理人さんは俺の鼻の頭に絆創膏を貼ってくれる。
あの後すぐに、爆発音を聞いて農場に駆けつけ、気絶してる俺を見つけてくれたらしい。
「しかしガランさんは丈夫っすね。普通あんな爆発の間近に居たら、腕の一本も吹っ飛びそうなもんすけど」
「まぁその辺は日ごろの鍛え方が違うって言うかー?」
因みにこの管理人さん、本当の名前はきちんとあるらしいのだが、農場の管理人をしてるので、皆からは管理人さんと呼ばれている。他にはトレジィの弟子とか。
「しかし何で爆発が? 何か調合してたとかっすか?」
「あぁうん、王鎧玉作ろうとしてたんだけど、失敗したみたいで・・・」
「王鎧玉? それなら調合しなくても、こないだ追加した鉱床で採れるっすよ?」
「いやーそれが・・・ユーリに『鎧玉系は貴重な上に沢山使うから食べるの禁止!』って言われてて・・・」
「なるほど・・・そういうことっすか」
全くユーリもケチだよなー。しかもククルが来てから、それが更に酷くなった。
ユーリ曰く「いざという時の為の貯金!」なんだそうだ。
んなこと言ったってどうせククルの為の貯金なんだろうけど。
畜生あの親馬鹿め。
「あ、それならポッケポイントで交換するっすか?」
「ポッケポイント・・・?」
「あれ? ギルドから聞いてないっすか? この農場の施設を増やしたり、アイテムと交換する為のポイントっすよ」
あーそういやそんな事も聞いたような・・・?
でも狩りにはあんまり関係ないと思って聞き流してたんだよなー・・・。
「ギルドカードは今持ってるっすか?」
「えーっと、これ?」
「はい・・・ふむ、ガランさんの今持ってるポッケポイントは3000とちょっとっすね。これなら上鎧玉と交換できるっすよ」
「へー知らないうちに結構たまってたんだなー・・・上鎧玉かぁ、本当なら王鎧玉を食べてみたかったんだけど、まぁこの際それでいいや。交換してくれ」
「まいどありっす! はいどうぞ」
手渡された緑の玉を、早速食べてみる。
・・・おぉ・・・程よい噛み応えに、ほんのり香るこれは・・・ドラグライトの香りか・・・? そして何とも言えない濃厚な舌触り・・・!
「う、美味い・・・!」
「はは、お口に合ったなら何よりっす!」
「こ、こんなに美味い石は初めてだぜ・・・! 上鎧玉でこれなら、王鎧玉はもっとすごいのか!?」
「へ? さ、さぁ・・・? 俺も食べてみた事はないので、分からないっすね・・・」
管理人さんは困った表情で首を振る。
く、くそう管理人さんめ・・・何て思わせぶりな態度だ・・・!
これはきっと、美味すぎるから隠したいに違いない!
「王鎧玉はどれくらいポイントが必要なんだ!?」
「え、えぇと、5000ポイントっすけど・・・」
「待ってろ! 今すぐ5000ポイント稼いできてやる!」
俺はそのまま農場を飛び出し、集会所へ走る。
珍しい石を食べたくてハンターになったけど、まさかこんなに美味い石がすぐ近くにあるなんて、なんと言う不覚!
管理人さんの石を買い占めるくらい、稼ぎまくってやるぜ!



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